水について

栗駒山麓からの伏流水。稲庭うどんの第3の原材料。

栗駒山麓からの伏流水を汲み上げる。水温は年間を通して12℃~13℃。

寛文五年堂の敷地内には昔から使われてきた1本の井戸があります。井戸の水温は外気温の影響を受けず、年間を通して12℃~13℃。 寛文五年堂にとっては財産ともいえる大切な井戸です。

「豊富な伏流水の水脈の上にあるのでしょう。汲んでも汲んでもつきることはありません。そのまま飲んでも実においしい水です。使わない水はそのまま側溝に流していますが、その側溝の縁には緑色のきれいな苔がびっしり生えています。山の沢と同じで、イワナが住むようなきれいな水が流れていなければ、美しい苔は付きません。」と工場長は、水量の多さと水質の良さを強調します。

工場の仕事は小麦粉に塩水を加えて捏ねる、朝の生地作りから始まります。
その塩水は前日、工場から帰る直前に仕込んでおきますが、塩分濃度はその時々の気候に応じ、工場長の指示に従って計量し、水に加えて撹拌します。
小麦粉に加える塩水は温かくてもダメ、冷た過ぎてもダメ。工場長は井戸水の水温が適温だといいます。

画像:栗駒神水

道路沿いの岩場から湧き出る水。
「栗駒神水」と名付けられ、多くの人がポリタンク等に入れて持ち帰る。