稲庭うどんができるまで
350年受け継がれてきた、おいしい稲庭うどんを作る技術。

うどん作りで一番大切なのは、生地を作るために捏ねる作業。捏ねることで余分な空気を生地の中から押し出す。

最初の寝かせは室の中。温度と湿度が一定に保たれた中で約一昼夜寝かせる。

厚さ15ミリほどに延ばす。

包丁で2センチ幅に切る。

転がしながら直径1センチほどの丸い紐状にし、同心円を作りながら巻いていく。

縄を綯うように撚りを入れながら、あやがけして細くする。この後、1時間程寝かせて熟成。生地のコシの強さは、ここで最高に達する。

延ばし棒で強い力を加えて平らにし、麺の中にわずかに残った空気を押し出す。角ができ、麺の厚さも均一になる。

ビニールで覆いをし、箱の中で約3時間寝かせる。

乾燥台にかけ、さらに倍に延ばした後、風にあて本干しをする。

寛文五年堂の稲庭うどんの長さは基本的に24センチと41センチです。乾燥したうどんを包丁で切りそろえる。

裁断後のうどんを一本いっぽん目で確認し、長さと太さを揃える。

約摂氏7度に保たれた低温倉庫の中で6ヵ月間寝かせた後、皆様のもとへ出荷されます。